**IACAPAPテキストブック翻訳委員会の活動**

 日本においては、メンタルヘルスに問題を生じた子ども達の多くが、医療に繋がっていないことが明らかになっています。
 例えば2020年度の不登校の子どもは19万人を超えました。精神疾患を含む病気のために長期欠席している児童はこれに含まれていません。この19万人のうち、医療を受診して病気でないことが確認されている子どもは10%程度と極めて少なく、17万人程度の子ども達が、不登校というメンタルヘルスの問題を抱えながら医療に繋がっていないことになります。不登校の児童生徒のうち70%近くにもわたる児童が1年を超える不登校状態にあり、一度欠席状態が長期化すれば回復が困難と言うのが文部科学省の見解です。
 一方で、うつ病や統合失調症などの精神疾患は、思春期から発症が急激に増え、登校困難を含む種々の問題の原因となります。これらは治療により回復が期待できますし、治療や支援が早ければ早いほど回復が良いのは当然のことです。しかし治療や支援が遅れれば、回復の目処が立たないこともあります。
 他にも子どもが思春期を迎え、ライフステージの変化に適応できないような場合でも、適切な支援により回復が期待できます。早期に支援につなげ回復を速やかにし、適応できない期間を短縮することが肝要であることは言うまでもありません。
 日本において、治療や支援が必要なたくさんの子ども達に、適切な介入がされないまま、長い時間が経過している事を、私達は憂いています。思春期という人生において重要な時期に学習や経験が損ねられることは、子ども達のその後の人生にとって大きな損失です。その数は余りに多く、これは国全体にとっても大きな損失であると考えています。
 なぜメンタルヘルスの問題を抱えた子どもや彼らの親が治療を求めないのかについては、結論は出ておりません。しかし私達は日本の国民の皆さんに、正しい知識、つまり「子どもの精神疾患の多くは治療すれば治る」ということが十分に知られていないのではないか、と考えています。
 私たちはIACAPAPテキストブックという世界標準の教科書を日本語に翻訳し、Web上に無料で公開することで、日本の国民の皆さんに正しいメンタルヘルスに関する知識を得る機会を提供したい、それによって多くの日本の子ども達が精神的健康を取り戻すことができるはず、と考えています。

IACAPAP e-Textbookの第2版の執筆作業が始まりました。
私たちは第2版が出版され次第、その翻訳作業に取り掛かります。

**IACAPAPとは**

The International Association for Child and Adolescent Psychiatry and Allied Professionsの略で、国際児童青年精神医学会と訳されます。

https://iacapap.org/

**IACAPAP TEXT BOOKとは**

IACAPAPがウェブ上で発刊している、児童青年精神医学に関する教科書で、英語を読むことができれば、誰でも無料で読むことができます。
現在主要言語への翻訳作業が進行中で、我々は日本語訳に取り組んでいます。

https://iacapap.org/resources/e-textbook.html

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 現在以下のセクションについて日本語版のダウンロードと閲覧が可能です。

 E1. 児童と青年のうつ病 DEPRESSION IN CHILDREN AND ADOLESCENTS
https://iacapap.org/_Resources/Persistent/980259fe362d0601a2f540fa2e929d26c002d567/E.1-Depression-Japanese-2016.2.pdf

 A3. 児童と青年の行動、情緒、社会性の問題に関する臨床体系 CLINICAL MODELS FOR CHILD AND ADOLESCENT BEHAVIORAL, EMOTIONAL AND SOCIAL PROBLEMS
https://iacapap.org/_Resources/Persistent/191e53c3b103c14f5c7aff2817d399b7964e8c91/A.3-Clinical-models-Japanese-2018.pdf

 A1. 倫理学と世界の児童青年精神医学 ETHICS AND INTERNATIONAL CHILD AND ADOLESCENT PSYCHIATRY」
https://iacapap.org/_Resources/Persistent/0a909129effcc960ec1ca7b024d82d65a2227461/A.1-ETHICS-Japanese-2020.pdf
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**IACAPAP TEXT BOOKの翻訳に関わる費用使用の目的**

IACAPAP TEXT BOOKは無料で市民に公開されます。
そのため、出版による収入で費用を賄うことができません。
一方で翻訳にあたり、翻訳の質にはこだわらなくてはなりません。
専門家だけが読むものではなく、一般市民の方もお読みになりますので、日本語としてわかりやすく、読みやすいものにする必要があります。
これはIACAPAP本部の主要言語への翻訳にあたっての強い意向でもあります。
これを実現するには精神医学の専門家による単純な和訳では不十分で、翻訳の専門家の協力が必要になります。
皆さんからのご寄附はこれらを達成するために必要な資金に充てます。

**寄付**

 あなたの寄附により、我々はIACAPAPテキストブックの日本語訳を達成し、日本の市民の皆さんが、インターネットで自由に、子どもに関する精神医学の知識(子どもの精神疾患はどのようなものがあるのか、どのように治療されるべきなのか、治るのかなど)に触れることができるようになります。

IACAPAP e-Textbookの第2版執筆作業の開始に伴い、2024年4月(予定)の第2版の出版までは翻訳活動は休止しますが、その間にいただきましたご寄付につきましては、第2版の翻訳に向けて大切に活用させていただきます。

IACAPAPテキストブック翻訳事業への寄付
  • ****************************************
  • 10万円以上ご寄付いただきました方については訳本に謝辞の記載をさせていただきます。
  • また、40万円以上ご寄付いただきました方については謝辞の記載に加え、ご希望の章を優先して翻訳させていただきます。
  • どのような章があるかは以下のURLをご参照ください。
  • https://iacapap.org/english/
  • ご希望の方あるいはご質問は iacapap.jp@gmail.com にて承っております。
  • (注)寄付控除の対象にはなりませんのでご容赦ください。
  • ****************************************

**活動協力**

IACAPAPテキストブック翻訳委員会は、株式会社アスカコーポレーションの協力のもと翻訳に取り組みます。
株式会社アスカコーポレーション

IACAPAPテキストブック翻訳委員会のHPは、一般社団法人CBTを学ぶ会の協力の下に作成されております。
>一般社団法人CBTを学ぶ会(Japanese Only)

**会則**

IACAPAPテキストブック翻訳委員会会則.pdfはこちら

**活動報告**

 皆様のおかげをもちまして、募金金額が20万円を上回り、翻訳を開始することができるようになりました!
 引き続き皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

2016年02月16日 「E1: Depression in Children and Adolescents」の翻訳作業開始
2016年03月05日 2015年度総会の実施
2016年11月08日 「E1. 児童と青年のうつ病 DEPRESSION IN CHILDREN AND ADOLESCENTS」が掲載されました
2016年11月23日 IACAPAP BULLETIN 2016年11月号(Number 46)p23に我々の活動の紹介記事が掲載されました。
2017年11月22日 「A3: Clinical models for child and adolescent behavioral, emotional and social problems」の翻訳作業開しました。
2018年07月01日 「A3. 児童と青年の行動、情緒、社会性の問題に 関する臨床体系 CLINICAL MODELS FOR CHILD AND ADOLESCENT BEHAVIORAL, EMOTIONAL AND SOCIAL PROBLEMS」が掲載されました。
2018年07月04日 A1: Ethics and international child and adolescent psychiatry の翻訳作業開始
2020年4月29日 「A1. 倫理学と世界の児童青年精神医学 ETHICS AND INTERNATIONAL CHILD AND ADOLESCENT PSYCHIATRY」が掲載されました。

**収支**

 こちらからIACAPAP テキストブック翻訳委員会 2020年度収支報告書が閲覧できます。

**IACAPAP テキストブック翻訳委員会 メンバー**

編集責任者 小野善郎 (和歌山県精神保健福祉センター)
委員長 稲垣貴彦 (医療法人明和会琵琶湖病院、滋賀医科大学精神医学講座)
委員(会計) 眞田陸 (滋賀医科大学精神医学講座)
監査 福地成 (東北医科薬科大学医学部 精神科学教室)
委員 上野千穂 (京都市第二児童福祉センター診療所)
岡田俊 (国立精神・神経医療研究センター、精神保健研究所、知的・発達障害研究部)
小塩靖崇 (国立精神・神経医療研究センター、精神保健研究所、地域・司法精神医療研究部)
阪上由子 (滋賀医科大学小児科学講座、小児発達支援学部門)
佐藤寛 (関西学院大学文学部総合心理科学科)
館農勝 (ときわ病院、ときわこども発達センター、札幌医科大学神経精神医学講座)
田中恒彦 (新潟大学人文社会科学系教育学系列)
藤田純一 (横浜市立大学附属病院児童精神科)

IACAPAPテキストブック翻訳委員会事務局

〒520-0113 滋賀県大津市坂本1丁目8番5号
医療法人明和会琵琶湖病院 稲垣貴彦気付
担当者:稲垣貴彦 (医療法人明和会琵琶湖病院、滋賀医科大学精神医学講座)

TEL:077-578-2023
FAX:077-579-5487
E-mail:iacapap.jp@gmail.com

Last Up Date 2022.04.17

  

** What's IACAPAP **

IACAPAP is an abbreviation of The International Association for Child and Adolescent Psychiatry and Allied Professions.

https://iacapap.org/

** What's IACAPAP TEXT BOOK **

It is a child and adolescent psychiatry text book published by IACAPAP via websites. Everybody in the world has free access to this textbook but it is mainly written in English-language. Now, the translation to main language of this text book is ongoing. We are in charge of the Japanese translation.

https://iacapap.org/resources/e-textbook.html

** What`s the purpose of use of the donation in Japanese translation of IACAPAP TEXT BOOK? **

We must be particular about the quality of translation. According to the intention of IACAPAP's translation, it must be readable not only for specialists but for the public. For this purpose, a translation only by the specialists of psychiatry is insufficient and a cooperation from the specialists of translation is needed. We will utilize the donation for this purpose.

** Donation **

Your donation enables us to achieve our plan; "Japanese translation of IACAPAP TEXT BOOK" and it leads to Japanese public's free access to knowledge of child and adolescent psychiatry.

** Current Activitty **

Now you can view the Japanese version of the following section;
 E.1 Depression in children and adolescents
 A.3 Clinical models for child and adolescent behavioral, emotional and social problems
 A.1 Ethics and international child and adolescent psychiatry

Our Activity was introduced in the IACAPAP BULLETIN, Number 46, page 23.

** Member **

Chief Editor Yoshiro Ono M.D. Ph.D Wakayama Health and Welfare Centre
Chair Takahiko Inagaki M.D. Adolescent Mental Health Service, Biwako Hospital / Department of Psychiatry, Shiga University of Medical Science
Accountant Riku Sanada M.D. Department of Psychiatry, Shiga University of Medical Science
Auditor Naru Fukuchi M.D. Ph.D Department of Psychiatry, Tohoku Medical and Pharmaceutical University
Editors Chiho Ueno M.D. Clinic of Kyoto City Child Well-being Center
Hiroshi Sato Ph.D. Department of Psychological Science, School of Humanities / Kwansei Gakuin University
Junichi Fujita M.D. Ph. D Department of Child Psychiatry / Yokohama City University Hospital
Masaru Tateno M.D. Ph.D Tokiwa Hospital/ Department of Neuropsychiatry, Sapporo Medical University
Takashi Okada M.D. Ph.D Department of Intellectual and Developmental Disabilities, National Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry
Tsunehiko Tanaka Ph.D Division of Humanities and Social Sciences, Education, Niigata University
Yasutaka Ojio Ph.D., PHN. Department of Community Mental Health & Law, National Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry
Yuko Sakaue M.D. Ph.D Department of Developmental and Behavioral Pediatrics, Shiga University of Medical Science

Editorial Office

 Chair; Dr. Takahiko Inagaki M.D.
 Adolescent Mental Health Service, Biwako Hospital
 1-8-5, Sakamoto, Otsu, Shiga, 520-0113, JAPAN

TEL:+81-77-578-2023
FAX: +81-77-579-5487
E-mail:iacapap.jp@gmail.com

Last Up Date 2022.04.17